下町町人のべらんめえな「江戸言葉」

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江戸言葉と山の手言葉

下町町人の江戸言葉
出典:大江戸データベース

下町町人と上級武士

階級社会だった江戸時代の首都では武士と町人では住む場所も使う言葉も違ったようです。
いわゆるべらんめえ調、伝法な口調は武家では用いられていませんでした。
当時の文化がわかる滑稽本の作者、式亭三馬は「狂言田舎操」の中で(江戸言葉は)下司下郎の使う言葉と述べています。

人の出入りの激しい江戸

新開地であった江戸には多くの国々から人が多数流入して来、多種多様な地の言葉が使われていたのではと言われています。
江戸も中期にさしかかり、江戸の町人たちに共通する言語=訛りが生み出されていったのでしょう。

江戸言葉の分類

「ヒ」と「シ」

子音の口蓋化に関連して、次の両者が入れ替わる。
/i/ または /y/ の直前に立つ /s/、すなわち音節としては、「シ、シャ、シュ、ショ」 /si, sya, syu, syo/
/i/ または /y/ の直前に立つ /h/、すなわち音節としては、「ヒ、ヒャ、ヒュ、ヒョ」 /hi, hya, hyu, hyo/

出典:wikipedia
必ずしも「ヒ」と「シ」が入れ替わると言うわけではなく、東(ヒガシ)はシガシとなり、シガヒとは聞こえません。
これは特定の単語に対して起こる読みの変化ではなく、規則性のある音韻法則で”そう聞こえる”と言う現象なんだそうです。

  • 柄杓(ひしゃく)→ししゃく
  • 日が暮れる(ひがくれる)→しがくれる
  • 百(ひゃく)→しゃく
  • 潮干狩り(しおひがり)→しおしがり・ひおしがり・ひよしがり
  • 白鬚橋(しらひげばし)→しらしげばし・ひらしげばし

出典:歴史REAL

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aiの連母音を「エー」と言う

  • 迎酒(Mukaezake)→むけへざけ
  • 大概(Taigai)→てへげへ
  • 大事(Daiji)→でへじ
  • 這入る(Hairu)→へゑる
  • 早仕舞い(Hayajimai)→はやじめへ
  • お侍(Osamurai)→おさむれへ

出典:歴史REAL

「クヮ・グヮ」を「カ・ガ」とする

  • 観念→かんねん
  • 観音→かんのん
  • 合巻→ごうかん
  • 元日→がんじつ

出典:歴史REAL
それまで観念→くゎんねんと発音していたものが江戸言葉から今と同じ発音になってきたと言う事でしょうね。

「ユ」が「イ」になる

  • 指きり→いびっきり
  • 湯気→いけ
  • 二朱銀→にしぎん
  • 寿命→じみょう
  • 野宿→のじく
  • 意趣返し→ゐしげへし

出典:歴史REAL

音節の融合

  • 聞けば→ききゃァ
  • なくては→なくッちゃァ
  • 黙っていれば→だまってりゃァ
  • お前とは→おめへたァ
  • 飲んで居る→のんでらァ
  • 呑んで往かない→のんできねへ

出典:歴史REAL

促音化

  • 事だ→こった
  • 眠くて→ねむくッて
  • 今から→いまッから
  • 有るだけ→ありったけ

出典:歴史REAL

撥音化

  • 者だぜ→もんだゼ
  • くうもんかい→くふもんかへ
  • 買物→けへもん
  • 是許(こればかり)→これんばかし
  • おまえの所→おめへンとこ

出典:歴史REAL

音節の脱落

  • 聞きなさい→ききなせへし
  • 馬鹿らしゅうございます→ばからしゅざいます
  • 来ないかしらん→こねへしらん

出典:歴史REAL

なんとなく江戸っぽいと思っていましたが、色々ルールがあって面白いですね。
後半の方は規則性がちょっと難解でしたし、複合技みたいなのも入ってくると大分にややこしくなります。
都内で、特に下町辺りで散策をしている時、ふらっと食事や喫茶なんかをすると伝法な口調が聞こえてきたりします。
江戸訛りの法則とすり合わせて見たくなります。
照れてしまうから私は使えませんが、やっぱりサラッと江戸訛りで会話していると粋だなー、なんて思います。

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